第10回全共のページに,大会の概要・出品の区分について更新しました。
第10回全国和牛能力共進会のページ
発刊日:平成21年4月21日
会報・登録彙報
役員会・各種委員会関係
第10回全共関係
指導事業関係
規程類の制定と改正
本会改良組合強化規程による組合認定
審査・産子検定
・高等登録審査
産肉能力結果の採択
登録証明書の再交付等
発刊日:平成21年1月27日
◇掲載内容◇
発刊日:平成20年10月20日
就任のご挨拶
退任のご挨拶
創立60周年記念特集
全国和牛登録協会創立60周年記念式典,盛大に開催される
和牛改良の過去・現在・未来 -全国和牛登録協会60年の歩み-
<前編>
会長 向井 文雄
調査研究
負けない経営のために ~「子牛生産指数」という指標~
開発推進課 勝田 智博
地域活動
めざせ育種組合,めざせ第10回全共!
「三戸気高系」の造成に取り組む三戸地方黒毛和種改良組合
開発推進課 山口 由紀
会報・登録彙報
役員会・各種委員会関係
第10回全共関係
指導事業関係
審査・産子検定
産肉能力検定結果の採択
・直接法(平成19年度後期分)
・間接法(平成19年度前期分)
・現場後代検定法(平成20年度中期承認分)
登録証明書の再交付等
連産牛表彰
全国和牛登録協会のホームページにおいで頂き有り難うございます。
和牛は,いまや「Wagyu」とローマ字表記され国際的に通用する我が国が世界に誇る肉用品種の総称であります。和牛には黒毛和種,褐毛和種(熊本・高知系),無角和種,日本短角種の4品種が存在しますが,今日その頭数分布は黒毛和種が主体をなしており,私たち全国和牛登録協会は黒毛和種,無角和種,褐毛和種(高知系)の登録事業を通じて,和牛の育種改良を推進する8万人の会員を擁する協会であります。全国和牛登録協会は今年設立60周年の記念すべき節目を迎えましたが,その活動方針は一貫して「主体性を確立して,自主的に運営する」にあり,「和牛の改良は会員である生産者の意欲によって行われ,同士的結合体が主体性を確立して,自主的に運営しなければ成功しない。」をモットーにしております。
馬や牛などの経済動物は風土の産物であり,その消長は社会や経済情勢など時代の変遷に加えて,地域の需要と環境によって大きく変化してきました。家畜は文化の所産といわれる由縁であります。我が国が育て,今日もなお国産の畜産物生産を担う実用家畜として活躍する品種は和牛においてありません。和牛はその名前が示すとおり我が国固有の家畜ではありますが,現在のように世界的に有名な牛肉ブランドを生産する品種に至る道のりは平坦なものではありませんでした。和牛という名称すら明治維新後の西欧化のなかで,ヨーロッパから輸入されてきた乳肉兼用に育種改良されたいわゆる洋牛(洋種)との競争のなかで命名されたと言われています。
育種改良は世界的な規模で展開され,極めて厳しい競争に曝されており,競争に敗れた品種は消滅する運命にあり,諸外国の供給する品種(遺伝子)には莫大なロイヤリティーを要求されます。私たちが毎日消費する豚肉,ミルク,卵などの国産の畜産物の生産を担っている家畜のほとんどが明治以降に欧米から輸入された品種(遺伝子)に依存しており,和牛のみが現在も活躍する我が国固有の家畜と賞される由縁であります。その生い立ちは地域の風土に根ざした農耕や運搬,肥料生産を主たる用途とする「農業経営の為の農用牛」から世界的に優秀な肉質を誇る肉用種へと100年あまりの間に大変身をとげました。
その育種改良の基盤を築いたのが,選択登録という全国一律の基準により誕生する総ての牛を評価し,一定の水準を超えた個体を種牛(繁殖に供用する雄牛や雌牛)として登録する制度であり,その制度により血統の正しさを保証することができ,親から子へ伝わる有用な能力の遺伝現象を確実に把握・確認する様々な育種改良事業により和牛の経済形質の遺伝的改良を推進しております。
昨今の経済活動や情報の国際化の流れのなかで,燃料や食料などの高騰,食糧自給率の低下,BSEの発生や食品表示の偽装に端を発する食の安全・安心への消費者意識の高揚など,食を巡る話題にこと欠きません。家畜は時代の要求に見合った能力を備えることが必須であります。和牛は,その美味しさでは世界に冠たる品種ではありますが,資源を巡る世界的状況を先取りして,将来ともに我が国が世界に誇れる和牛として持続的な肉牛生産を担うためには,草食動物としての特性を発揮して地域の草資源を最大限活用し,家畜の本源的な能力である子牛の生産効率を高めていくことが重要になってくることは間違いないでしょう。
このホームページが和牛に関係する技術者の情報交換の場になり,また和牛の育種改良活動や生産者の熱意が和牛を愛してくださる消費者に届けられるようなサイトになればと願っております。
平成20年9月1日
社団法人 全国和牛登録協会 会長 向井 文雄
第62回通常総会を終えて
審査標準等討議研究会の概要について
飛騨高山の地に元気な女性部と頼れるヒーロー参上!
「奄美牛50年のあゆみ」を発刊
和牛改良の歩みをたどり,「奄美牛」ブランド化を目指して
育種価評価の現状
記念式典
役員会・各種委員会関係
第10回全共関係
指導事業関係
規程類の制定と改正
・登録に係わる規程の一部改正について
事業計画関係
審査・産子検定
産肉能力検定結果の採択
・現場後代検定法(平成20年度前期承認分)
登録証明書の再交付等
統計資料
本会社員名簿
賛助会員名簿
生産コスト低減を目指した和牛改良のススメ
第14回和牛育種・改良問題公開セミナー「第9回全共の取り組みとその成果」より
第9回全国和牛能力共進会の鳥取県出品対策
びらとり和牛,そして北海道和牛の発展を目指して!
第9回全共の取り組みとその成果(福島県)
第9回全共の取り組みとその成果(岐阜県)
兵庫県における第9回全共への取り組み
第9回全国和牛能力共進会への取り組み(長崎県)
第9回全共の取り組みとその成果(宮崎県)
机上と現場の間に
-第9回全共肉牛の部出品牛を中心とした
脂肪の質と出品に関するアンケート調査-
第9回全共種牛の部出品牛の概要について
牛飼い母ちゃん,大都会へ行く-ビルとネオンの間から,「宮崎牛」再発見!-
中部ブロック・新潟県
新潟県中越大震災からの牛飼いの復興
役員会・各種委員会関係
指導事業関係
規程類の制定と改正
本会和牛改良組合強化規程による組合認定
審査・産子検定
・高等登録審査
産肉能力検定結果の採択
・直接法(平成19年度前期)
・間接法(平成18年度中期)
・広域後代検定(混飼型)
・現場後代検定法(平成19年度後期承認分)
登録証明書の再交付等
登録事業と育種事業を両輪として歩んできた和牛の歴史と,育種改良の基礎知識を1冊のテキストとしてまとめました。
和牛改良の歴史と今後の展望を考えるうえで最適の一冊です。
(第9回全国和牛能力共進会記念出版)
<掲載内容>
<販売価格>
平成26年4月1日申込分より 1冊 820円(税・送料込)
○「和牛肉」と「国産牛肉」はどこが違うの?
私たちが食べている牛肉のうち、半分はオーストラリアやアメリカから輸入されたもので,残り半分が国内産の牛肉です。
そのうち、黒毛和種などの「和牛」の肉は3分の1程度で,3分の2は,乳用種であるホルスタイン種に由来する牛肉です。
「和牛」は,明治以前から日本で飼われてきた牛を改良してつくられた,わが国が世界に誇る「肉専用種」です。
「和牛」のなかでは,日本全国で飼われている「黒毛和種」が有名ですが,その他にも,熊本県と高知県などで飼われている「褐毛和種(あか毛和種)」,山口県の「無角和種」,岩手県,青森県,秋田県,北海道などの「日本短角種」がいます。どの品種もそれぞれ独特の特徴があり,各地で大切に守り育てられています。
全国和牛登録協会では,これらの「和牛」のうち,「黒毛和種」,「褐毛和種」(高知系),「無角和種」の登録を行っています。
(「褐毛和種」(熊本系)の登録は「日本あか牛登録協会」,「日本短角種」の登録は「日本短角種登録協会」で行われています。)
○なぜ,「生まれも育ちも明らか」なのでしょう?
私たち全国和牛登録協会は,和牛の「戸籍」を管理しています。人間の世界でいうと,役場のような役割をしています。
牛に「戸籍」があるなんて,不思議に思われるかたもいらっしゃるかもしれません。
しかし,和牛たちは,一頭一頭,きちんと名前がつけられ,両親はもちろん,祖父母のそのまた祖父母から続く血統や,生産地(どこの農家で生まれたか),誕生日等の「生い立ち」がはっきりとしており,これらの情報がすべて書かれた「証明書」を子牛の時から持っています。
証明書は,検査員の立ち会い検査をもとに発行されていて,その証明書があれば「どこで,いつ生まれた,どんな牛か」がすぐわかるようになっています。
私たちの事務所には,毎日,全国各地の和牛について,出生,分娩,移動,検査や審査の結果等の情報が送られてきており,それをもとに証明書を発行しています。
これらの情報は,当協会の設立以来,積もり積もって約60年分になります。大変な量ですが,データベースで間違いのないよう大切に管理されています。
○たくさんの黒い牛をどうやって区別しているのでしょう?
ところで,和牛をご覧になったことがありますか?和牛には,ホルスタインの白と黒のまだらのような模様がないことに気づかれたでしょうか?
和牛の多くは,黒毛和種という品種ですが,その名の通り黒い毛をしており,ぱっと見ではどれがどの牛かわかりません。しかし,鼻の頭のシワの模様は,人間の指紋のように,一頭一頭まったく違っていて,しかも一生変わりませんので,このシワを使って個体を判別しています。
シワの模様を見たり,残したりするときは,版画のように,牛の鼻の頭にインクを塗り,和紙にしっかり模様を写し取ります。これを私たちは「鼻紋」と呼んでいます。
証明書にはこの「鼻紋」を写した紙がしっかり貼り付けてありますので,どの牛の証明書かわからなくなるようなことはありません。
「鼻紋」を取るのは,実はとても大変な作業ですが,きちんとその牛の「生い立ち」を証明するために必要ですので,一頭一頭きちんと鼻紋をとっています。
これが「鼻紋」です。