平成22年2月11日~16日に、平成21年度現場後代検定合同調査会が開催されました。
場 所:兵庫県神戸市長田区 神戸市中央卸売市場 西部市場
〃 中央区 兵庫県民会館
内 容:2月11日(木)調査牛の搬入,個体確認,生体調査
12日(金)体重測定,と畜,解体
15日(月)枝肉調査,展示,販売,枝肉研究会
16日(火)シンポジウム
調査牛:去勢40頭,雌17頭
・岩手県 「純康大」 (黒原4778)の調査牛(雌 3頭)
「桜忠陸」 (黒原4782)の調査牛(去勢3頭)
「沢茂治」 (黒原4781)の調査牛(去勢3頭)
・宮城県 「北糸」 (黒原4760)の調査牛(去勢2頭,雌1頭)
・福島県 「喜多平茂」(黒 14188)の調査牛(去勢2頭,雌1頭)
・茨城県 「安福幸」 (黒原4594)の調査牛(去勢2頭,雌1頭)
・岐阜県 「飛騨国」 (黒原4812)の調査牛(去勢3頭)
・鳥取県 「勝大山」 (黒原4746)の調査牛(雌 3頭
・島根県 「伯宝」 (黒原4710)の調査牛(去勢4頭)
・岡山県 「西乃糸藤」(黒 14066)の調査牛(雌 3頭)
・山口県 「安糸桜」 (黒原4806)の調査牛(去勢3頭)
・長崎県 「照平」 (黒原4837)の調査牛(去勢4頭)
・大分県 「萬福8」 (黒 14108)の調査牛(去勢3頭)
「安平土井」(黒原4841)の調査牛(去勢3頭)
・宮崎県 「利宮丸」 (黒 14146)の調査牛(去勢2頭,雌2頭)
・鹿児島県「勝安竜」 (黒原4796)の調査牛(去勢2頭,雌1頭)
・沖縄県 「勝海星」 (黒原4810)の調査牛(去勢3頭)
・兵庫県 「芳寛土井」(黒原4686)の調査牛(去勢1頭,雌2頭)
出品種雄牛は15県18セットの出品でした。
平均年齢は5.2歳(4.5~6.7歳)で、昨年度より0.2歳ほど若く、18頭すべてが現場後代検定中でした。
本調査会の目的である若い種雄牛の早期能力評価に適した出品で、各地域からの特色を意識した種雄牛の出品もありました。
枝肉研究会では、各出品県から種雄牛造成の経緯や肥育期間中の飼養管理方法等について報告をいただき、結果の考察・検討を行いました。最近の調査会では食味性などの和牛の特性に関する検討の役割が重要となっており、光ファイバー分光測定法によるMUFA(モノ不飽和脂肪酸)含有率の測定を行いました。
シンポジウムでは、「牛肉のおいしさ評価について」をテーマに、牛肉のおいしさの評価に対する取り組み事例について発表をいただきました。
[枝肉研究会ならびに総括検討会]
1.枝肉研究会ならびに総括検討会
1)出品種雄牛紹介
2)生体および枝肉総評
(1)造成目的や血統構成からの生体の考察と総評
(2)造成目的や血統構成からの枝肉の考察と総評
(3)格付成績からの総評
(4)MUFA予測値の統計量および脂肪の質の総評
(5)その他(流通サイドからの枝肉の講評)
3)出品セットを絞った検討
岩手県「沢茂治」,茨城県「安福幸」,島根県「伯宝」,宮崎県「利宮丸」, 兵庫県「芳寛土井」
(1)種雄牛が造成された背景について
(2)の生体および枝肉からの考察について
(3)調査牛以外の枝肉成績も含めた全体評価
(4)質疑・応答
4)総括
2.感謝状贈呈
[シンポジウム]
テーマ:「牛肉のおいしさ評価について」
1)基調報告
「これまでの脂肪の質評価に関する結果報告」 本会 勝田 智博
2)講演
(1)「長野県のおいしい牛肉認定事業について~『信州プレミアム牛肉』の誕生~」
長野県農政部園芸畜産課 主査獣医師 山本 修
(2)「牛肉の脂質評価に対する兵庫県の取り組み」
兵庫県立農林水産技術総合センター 畜産技術センター
主任研究員 岩本 英治