兵庫県下の3育種組合(城崎,美方郡,淡路)のミニ現地検討会が,8月17~19日の3日間に開催され,各育種組合の組合活動を通じた系統再構築への取り組みについて検討がなされました。
◇城崎和牛育種組合(平成21年8月17日 養父市)
城崎和牛育種組合では,これまでも「城崎系」雌牛の特徴についての調査や,指定交配産子の産子調査を行ってきましたが,今回は城崎系の代表的な雌系統である「とら系」につながる雌牛10頭が集められ,現状の確認・特徴の調査と今後の系統再構築の展開について検討されました。
◇美方郡和牛育種組合(平成21年8月18日 美方郡新温泉町)
美方郡和牛育種組合では,これまでも「熊波系」再構築に向けた検討を行ってきましたが,「熊波系」グループに位置づけられる個体は兵庫県内でも少なく,早急な対策が必要となってきています。
今回の検討会では,「熊波系」再構築のための指定交配の対象となった雌牛11頭について調査を行うとともに,「熊波系」再構築の方向性について確認・協議を行いました。
◇淡路和牛育種組合(平成21年8月19日 淡路市)
淡路和牛育種組合では,新規種雄牛「宮弘波」「丸宮土井」の産子調査が行われました。この2頭の種雄牛については,淡路和牛育種組合管内の生産で,城崎系とも関連があり,兵庫県の基幹種雄牛のなかでも特徴のある血統構成をもつことから,今後の活躍に期待がもたれています。
当日は,「宮弘波」9頭,「丸宮土井」9頭の産子について調査が行われ,今後の利用方法等について検討がなされました。