全国和牛登録協会の概要
全国和牛登録協会は、和牛の改良と登録の必要性を認めた和牛生産者の意志によって運営される民主的登録団体として発足し、昭和23年3月3日に種畜法に基づく特殊公益社団法人として認可されました。
その後、法律の改正により、昭和25年12月1日に、民法による社団法人となり、家畜改良増殖法に定める登録事業を行う公益法人として存続してきましたが、公益法人制度改革関連3法及び民法の改正により、平成20年12月をもって特例民法法人に移行、平成24年4月1日には公益法人認定法により公益性が認められ、公益社団法人へ移行しました。
会員が全国に存在することから、各道府県に支部(形態として事業委託などもあります)が置かれ、全国どこでも同様な登録が厳正・円滑に行われるよう努めています。また、単に血統登録を行うだけでなく、統計学的手法による和牛の改良などについても、指導的な役割を果たしています。
1.名称
公益社団法人 全国和牛登録協会
2.所在地
京都市中京区烏丸通御池上る二条殿町546番地2
3.設立
昭和23年3月3日 (1948年) 農林(水産)省認可
平成24年4月1日 (2012年) 公益社団法人へ移行
4.事業目的
我が国固有の財産である和牛の登録・育種改良に関する事業を行い、
それらの情報収集及び調査研究に努め、その成果の普及を図ることによって、
和牛の形質について遺伝的改良及び飼養管理による改善を推進し、
もって国民に良質な畜産物を安定的に供給することを目的とする。
5.事業内容
・黒毛和種、褐毛和種及び無角和種の登記・登録並びに能力検定
・和牛登録、育種改良及び増殖のための情報収集、調査研究、情報提供
・集団育種改良組織等の育成と指導
・和牛登録事業及び集団育種事業等に関する研修会、講習会、共進会の開催
・登録事業を通じたトレーサビリティシステムへの寄与並びに畜産物の生産・流通・消費における情報の提供
・登録簿及び機関誌の発行
・その他事業目的を達成するために必要な事業
6.代表者
会長理事 向井文雄
7.会員数
42,270名(令和5年3月末現在)
8.都道府県支部数
支部:22府県 事業委託:25都道府県
9.認定組合数
和牛改良組合:440組合 和牛育種組合:36組合
10.登録関係委員数
中央審査委員:29名
育種推進委員:62名
産肉能力検定委員:21名
地方審査委員:約1,200名
支部審査委員(登記検査委員):約1,600名
和牛振興委員:約3,000名
11.役員及び社員数
理事:11名(うち常勤2名) 監事:2名 社員:60名
12.職員数
26名(男11名、女15名)
13.令和4年度登録関係件数
1)会員数 42,270件(前年度比 96.8%)
2)賛助会員数 75件( 〃 98.7%)
3)子牛登記件数 521,991件( 〃 101.5%)
4)基本・本原登録件数 77,548件( 〃 94.1%)
5)高等登録件数 1,185件( 〃 75.0%)
14.令和5年度事業計画
1)会員数42,000件(前年度当初予算比97.3%)
2)賛助会員 92件( 〃 100.0%)
3)子牛登記件数 510,000件( 〃 102.8%)
4)基本・本原登録件数 75,000件( 〃 102.7%)
5)高等登録件数1,500件( 〃 93.8%)
6)集団育種事業の推進と現地調査及び指導・援助
7)和牛改良組合の育成強化
(1)和牛改良組合育成強化研修会の開催
(2)支部主催和牛振興研修会への協力
(3)相互交流を目指した女性部研修会の開催
(4)和牛改良組合活動に対する表彰
8)各種遺伝情報の解析とその有効利用
9)会議等の開催
(1)総会の開催
(2)理事会、監査会、役員会の開催
(3)全国支部長会・登録協議会の開催
(4)ブロック別支部長・審査委員合同協議会の開催
(5)中央審査委員会、育種推進委員会、産肉能力検定委員会、和牛改良組合強化委員会など各種委員会の開催
10)研修会等の開催
(1)地方審査委員認定講習会の開催
(2)支部・支所職員等の研修会の開催
11)第13回全国和牛能力共進会に向けた検討・準備
12)優良和牛遺伝子の保留強化
13)種雄牛の各種検定の立会及び遺伝子型調査
14)日本畜産物輸出促進協議会及び品質情報提供システムへの協力
15)登録簿、和牛誌、和牛だよりの発刊・配布
16)その他